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インテリアグリーンと空間デザイン【窓から取り込むグリーン編】

空間をコーディネートする上で欠かすことのできない、インテリアグリーン。
何気なく配置しているように見えて、実は、シチュエーションや目的、心理効果などを考えて、ひとつひとつ丁寧にお選びしています。

第1回目では、オフィスのインテリアグリーンについて、
第2回目では、暮らしに寄り添うインテリアグリーンについてお話してきました。

第3回目は、
【窓から取り込むグリーン編】

住宅の窓においては、目隠しや日よけのために、
カーテンなどのウインドウトリートメントをつけるのが一般的です。

けれど、もし窓の外の景色が魅力的であれば、
部屋の中にいながらも楽しみたいと思うのではないでしょうか。

日本の昔からの造園技巧のひとつに、「借景」があります。
庭園の外の山や、海、木々などの自然物を、庭の景色の一部として取り入れるというもので、壮大な奥行感を得ることができます。

同様に、窓から外の景色を取り入れたものは、ピクチャーウィンドウと呼ばれます。
窓のフレームで切り取られた景色が、まるで絵画のように、ひとつのインテリアとして機能します。

今回は、そのように窓から取り込んだグリーンの例をご紹介していきます。


こちらは、お隣の公園の緑だけが見えるように、やや高めの位置に切り取られた窓。
木々の向こう、遠くまで視線が抜け、奥行きを感じられます。
外のグリーンを借りることで、細長いお部屋の形が生かされ、心地よい空間が出来上がります。


こちらは都内のホテルで撮影した一枚。
上層階から見える開けた景色も良いけれど、緑の見える低層階のお部屋もまた良しです。
曇り空になじむグレートーンの内装に、パープルのチェアのアクセント。
借景の緑が加わって、シンプルで落ち着いた、大人のパーソナル空間をつくってくれています。


ただただ外を眺めるための開かない窓。
1棟貸し宿泊施設の、贅沢なピクチャーウィンドウです。
こちらには、グリーンのその先に広がる天空の絶景が一望できるデッキも。
大自然のロケーションを存分に味わえ、心身の修養ができそうです。


こちらは写真館のスタジオです。
写真の背景に映り込むように計算された、窓の外のグリーン。
インテリアはそこにある商品やお客様、働く人が一番輝く背景をつくることだと、
教えていただいたお仕事でした。
今も心に置いています。


京都の源光庵にある「悟りの窓」をイメージしてつくられた丸窓の先に、
色づき始めた紅葉。
趣きのある赤やオレンジは、日本の秋を代表する色でもあります。
グリーン色だけでなく、季節を感じられる変化がみられるのも、ピクチャーウインドウの特徴。
お部屋の中から庭と季節の移り変わりを愛でる日本の文化は、とても素敵ですよね。

ここまで、窓から取り込むグリーンについてご紹介してきました。
部屋の中だけで完結するのではなく、外部も意識した空間づくりについて
少しお分かりいただけたかと思います。

アーキブレインでは、インテリアの他、
エクステリアや外構についてもご提案いたします。

ぜひお気軽にご相談ください。

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アーキブレインは代表デザイナーの白川亜紀子率いる、女性デザイナーチームです。
色・光・素材にこだわった想像を超える空間を、お客様といっしょにおつくりします。